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 中国広州市の中級人民法院(地裁に相当)が今月10日、薬物密輸罪に問われたオーストラリア籍の被告に対し、死刑判決を言い渡していたことが分かった。冷え込んでいる中国と豪州の関係が一段と悪化する可能性もある。

 中国メディアによると、被告は2013年12月、広州国際空港で、覚醒剤の一種の薬物メタンフェタミン7・5キロを預けた荷物の中に隠していたとして拘束された。豪州は死刑制度を廃止しており、豪州メディアは13日、死刑判決について「深く悲しんでいる」とする豪外務省のコメントを伝えた。

 両国をめぐっては、豪政府が4月、中国の新型コロナウイルスへの対応について国際的な調査を要求して以降、関係の悪化が目立っている。反発した中国は5月、豪州の食肉大手4社からの牛肉の輸入を停止したほか、大麦に反ダンピング(不当廉売)関税と反補助金関税を発動した。(香港=益満雄一郎)