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 2017年の九州北部豪雨の復旧事業をめぐり、業者に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったなどとして、福岡県警は14日、福岡県朝倉市の係長、鎌田好輝容疑者(49)=朝倉市上秋月=を収賄容疑で、同県久留米市の土木・防水工事会社「九州防水」統括部長の山口慎二容疑者(49)=福岡市博多区東那珂2丁目=を贈賄容疑で逮捕し、発表した。県警はいずれの認否も明らかにしていない。

 捜査2課によると、鎌田容疑者は市環境課家屋等災害対策係長だった昨年4月下旬ごろ、事業費を増額し、事業費が載った実施設計書を渡した謝礼として、山口容疑者から現金100万円を受け取ったほか、韓国旅行の航空運賃約2万円を負担してもらった疑いがある。

 この事業は、道路にたまった土砂や流木を撤去する朝倉市発注の工事。元請けの「梶原工務店」(朝倉市)が随意契約で受注し、九州防水が下請けに入った。予定価格1億2938万9515円に対し、決定額は1億2744万円。5月に着工し、9月に完了した。

 県警は、事業費を設定する立場にあった鎌田容疑者が工事区域を広げる際、九州防水側が関わる工事区域も当初の予定より広げることで、この区域の事業費を数千万円増額させたとみている。(横山翼)