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再考2020⑦
新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピック・パラリンピックは1年延期となった。東京五輪の意義はどこにあるのか。立ち止まって考えてみたい。

IOC委員・渡辺守成さん

 6月12日に成田空港を発ち、ドーハ経由で国際体操連盟(FIG)本部のあるローザンヌに向かいました。まだ渡航自粛期間中ですが、国際オリンピック委員会(IOC)経由で、スイス政府に渡航許可書を出してもらいました。

 新型コロナウイルス感染への恐怖はあります。でも、FIG会長になってから訪れる機会が減っていた日本の選手たちに会い、夢をあきらめずに努力を続ける姿を見て、国際競技団体トップとして最善の努力をする覚悟を決めました。

 成田発の便のキャビンクルーは防護服のような服装で「乗客は7人」と言っていました。空港も閑散。改めてコロナが世界を変え、来夏、東京オリンピック(五輪)の開催にこぎ着けるのは大変だと感じました。

 10日には夏季五輪国際競技連盟連合のオンライン会合がありました。緊急事態宣言中は大会組織委員会からの情報発信が少なくなり、海外の関係者の不安につながっていないかという心配がありました。幸い、同日のIOC理事会に出たメンバーから「東京の組織委から前向きな提案があった」と報告があり、全体の空気は楽観的でした。

 私は国際競技団体会長の立場で、IOCをはじめ、ローザンヌに本部を置く団体に東京五輪の意義を説き、対策を一緒に練ります。中止となれば、スポーツ界だけでなく経済など各界に影響が及び、日本の未来に大きな影を落とす。そのようなことは絶対に避けなければならないし、多くの国民により長い年月に積み上げられてきた夢を崩せない。

【動画】コロナ対策などで簡素化されることが決まった東京五輪。その姿とは?

 日本の競技団体には、公的機関…

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