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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動を休止していた東海大相模高(神奈川)の野球部が14日、全体練習を再開した。出場を決めていた第92回選抜高校野球大会が中止になり、3月20日の練習を最後に途絶えていた球音が、ようやく戻ってきた。

 この日は午後1時から2時間、ティー打撃やダッシュなど、軽めのメニューで汗を流した。練習後、マスク姿で取材に応じた山村崇嘉主将は「みんなで野球をやるのは久しぶり。すごく楽しいと改めて感じた」と目尻を下げた。

 2、3年生は前日の13日に集合。ミーティングで、門馬敬治監督から第102回全国高校野球選手権大会の中止、神奈川県高野連が8月に開催を予定している独自大会、そして今春の選抜大会に出場を決めていた32校を招待して8月に阪神甲子園球場で行われる交流試合について説明を受けた。

 活動休止中、門馬監督は無料通信アプリ「LINE」を通じて選手たちに毎朝メッセージを送っていたが、この三つは改めて直接伝えたかったという。「やっぱり目を見て話したかった。顔がふっくらしている部員もいなかったし、いけるな、やれるな、と実感した」と、地道に自主練習を積んできた選手たちの努力を感じ取った。

 神奈川県では、ライバルの横浜高が7日に練習を再開。高校通算で50本以上の本塁打を放っている西川僚祐は、そんな知らせに焦るより、野球が戻ってきたことがうれしかった。「ニュースで横浜の練習が始まったと聞いて、自分たちもやっと野球ができるんだ、という気持ちになれた。横浜は独自大会も本気に勝ちにきている。負けられないな、という気持ちになった」

 15日からは1年生も練習に加わる。夏前に予定していた練習試合はすべて白紙になり、学校の方針で練習時間も当面は2時間限定。それでも山村主将は「神奈川県独自の大会で優勝、1試合だけでも甲子園で野球ができるので、それも勝利にこだわりたい。新しい目標に向かっていく」と前を向いた。(山下弘展)