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 米国で白人警官に首を圧迫された黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件の波紋が広がり続けている。欧州でも、警察の暴力が次々と告発され、デモが拡大。「白人中心史観」の歴史にも矛先が向けられ、欧米各地で奴隷制度などに関係した「偉人」像の撤去や地名の見直しにも発展している。

 欧州では、米国の事件が「対岸の火事」ではないことがデモ拡大の原動力になっている。大規模デモが続くフランスで警察による暴力の象徴の一つになっているのが、パリ郊外で先月に起きた事件だ。

 被害を訴えているのは移民が多いセーヌサンドニ県に住むセルビア系のガブリエル・ジョルジュビックさん(14)。ガブリエルさんの弁護士ステファン・ガスさんによると、5月下旬の夜、ガブリエルさんはスクーターを盗もうとしていたところを警察官4人に捕まった。路上にうつぶせになって手錠をされたところを、顔面や後頭部を複数回蹴り上げられたという。

拡大する写真・図版警察の暴力を受けたと訴えるガブリエルさん=弁護士のステファン・ガスさん提供

 連行された警察署では、目まいがして嘔吐(おうと)。顔を手でぬぐうと血で真っ赤になった。暴行した警察官は病院に運ぼうと消防士を呼んだものの、駆けつけた消防士に警察官は「彼が一人で転んだ」と説明したという。ガブリエルさんは歯が4本折れ、左目付近を骨折。視界は今もぼやけているという。ガブリエルさんの事件は地元メディアで取り上げられ、SNSで瞬く間に広まった。

 ガスさんは「警察官の暴力が表…

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