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 新型コロナウイルス感染症の症状がなくPCR検査で陽性になった人がのちに発症する場合、検査後4日前後が多いことが、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客の調査でわかった。藤田医科大の研究チームが、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に報告した。

 同船では乗員乗客3711人のうち410人が、PCR検査で陽性になったものの検体をとった時に症状がなかった。開院前だった藤田医科大岡崎医療センター(愛知県岡崎市)では、このうち96人とその同室者32人の計128人を経過観察のために受け入れた。

 陽性だった96人中、11人が採取後3~7日の間に熱やせきといった症状が出た。中央値は4日だった。高齢であるほど発症しやすかったという。また同室者32人中8人は到着後72時間以内に症状がないまま検査で陽性になった。

 大学は「無症状保有者の経過についての報告は珍しい。経過予測などに活用が期待される」としている。厚生労働省はこの報告を踏まえ、12日に改めた陽性患者の退院基準で、無症状の感染者は検体採取日から6日間たてば、2回のPCR検査陰性で退院できるようにした。

 論文は(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2013020?query=featured_home別ウインドウで開きます)から読める。(三上元)