ヤンゴン=乗京真知
仏教の信仰があついミャンマーの田舎町に、黄金のメガネを掛けた大仏が鎮座している。愛敬のある姿が評判で、外国人観光客や社会科見学の生徒まで見学にくるようになった。かつて何者かにメガネを盗まれたこともあり、いま掛けているのは3代目。いったいどんな御利益があるのだろう。自身も目が悪く、メガネを掛けている記者が訪ねてみた。
拡大するミャンマー中部ピイ南郊の村に鎮座するメガネを掛けた大仏=2019年11月30日、乗京真知撮影
ミャンマー最大の都市ヤンゴンから北に車で約5時間。昨年11月30日、ミャンマー中部ピイ郊外のシュエダウン村に向かった。
村に続く道の脇には、カラリと干上がった田んぼが広がり、小豆色の衣を着た僧侶が歩いていた。木造の家屋が並ぶ村の一角に、メガネ仏が待つ寺があった。
寺の建物は、地元で「シュエミェッマン・パヤー」(金のメガネの仏塔)と呼ばれていた。寺の池にはナマズとカメが泳ぎ、駐車場には大きな観光バスが2台止まっていた。
拡大するミャンマー中部ピイ南郊の村に鎮座するメガネを掛けた大仏。1日100人ほどがお祈りに来るという=2019年11月30日、乗京真知撮影
敷地の中ほどに、金色の屋根が五重塔のように重なる立派な本堂があった。本堂の中に入ると、高さ約8メートルの大仏が座っている。広げた手のひらや、座禅を組む足の裏は、その上で人が寝転べるほど大きい。
なんと言っても特徴的なのは、…
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朝日新聞国際報道部