ジャーナリストの安田浩一(55)が「変な人たち」に初めて出会ったのは2006年のことだ。
同年6月に栃木県で、職務質問を逃れようとした中国人研修生が警察官の発砲で死亡した事件をめぐり、遺族が刑事告訴し、民事でも県を相手取り提訴した。11月に裁判の取材で訪れた宇都宮地裁前で安田は、被害者の中国人について「射殺されて当然だ」「追放せよ」と叫ぶ一群の人々を見た。
特攻服を着て街宣車に乗る右翼や暴力団員と違う、ごくふつうの服装の男女。理解できないものに触れた怖さや気持ち悪さと、ジャーナリストとしての興味を同時に抱いた。直後に結成された「在日特権を許さない市民の会」(在特会)を追い、12年にルポ「ネットと愛国」を出版した。まだ一般的でなかった「ヘイトスピーチ」という言葉は注釈つきで出てくる。
在特会のデモを取材する際、安…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:963文字/全文:1326文字
【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部