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 山形県内での新型コロナウイルスの感染実態を探ろうと、山形大学医学部(山形市)は約1千人にウイルスの抗体検査を実施し、15日に結果を発表した。感染歴が疑われたのは5人で、「県内では第1波に伴う感染はそれほど広がっていない」として、「第2波」に備えた感染対策の徹底を呼びかけた。

 医学部付属病院の森兼啓太・感染制御部長らが記者会見を開いて発表した。

 抗体検査は、感染時に体内の免疫反応によってできる抗体を調べるもので、感染歴がわかるとされる。県内ではPCR検査で69人の感染が確認されているが、森兼部長らは無症状の感染者を含む市中感染の実態を探ろうと検査を実施した。

 対象は6月1日~4日に同病院をコロナ以外で受診した患者1009人。採血して調べたところ、約0・5%にあたる5人から抗体が検出されたという。

 ただし、検査対象者が患者に限られる上、約1千人にとどまることなどから「割合をそのまま県民全体に当てはめることはできない」という。

 その上で、森兼部長は「多く見積もっても感染者は県内人口の1%以下にとどまり、第1波による感染は広がっていないと考えられる」と指摘。県内では免疫を獲得していない人が多いと推測されることから、「新しい生活習慣をはじめとする感染対策を引き続き実践することが必要だ」と強調した。(西田理人)