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 東京都奥多摩町の飲食店を応援するクラウドファンディングのプロジェクト「BUY LOCAL okutama」に、全国から支援の申し出が相次いでいる。かつて観光や登山で同町を訪れた人が多く、事務局には「早くまた行きたいです」「頑張って」といったメッセージとともに支援金が寄せられているという。

 プロジェクトは、町内で飲食店「氷川食堂」などを運営する小林利男さん(62)が発起人となり、9店舗が参加して5月にスタートした。今月に3店舗が加わり、計12店舗となった。

 支援は1口5500円で、応援したい店舗とコースを選ぶ。コースは、同額の食事券(1100円の5枚つづり。9月から来年3月まで使用可)やおまけがつくものと、見返りを求めない支援の2種類がある。

 参加店舗はそれぞれ観光名所の近くや登山道の入り口にあるが、小林さんによれば、昨秋以降の売り上げは総じて「例年の8~9割減」。昨秋は観光シーズン最中の10月、台風19号による断水などの被災で休業を余儀なくされた。さらに復旧途上の今春、新型コロナウイルスの感染拡大によって、1カ月以上にわたって町内全域の観光駐車場が閉鎖され、観光客らに「来町自粛」を求める事態に。

 「この状況が落ち着いたらまたすぐ行きます」「山帰りのコーヒーが楽しみで通っていました。また登山が再開できる状況になったらよろしくおねがいします」「去年ハイキングに行った時に寄らせてもらいました。頑張ってください」「○○がまた食べたい」――。支援者のメッセージには、再訪を待ちわびるものが目立つ。「国からの特別定額給付金10万円をぜひこちらに」と申し出てきた近県在住の女性もいた。

 プロジェクトのサイトでは店舗ごとの魅力も紹介されており、楽しめる。「奥多摩町においしい店がこれだけあること自体、知らない方も多いと思う。この機会に興味を持っていただければ」。支援は開始10日で総額100万円を超え、今月15日までに143人から計144万円以上が寄せられたが、「さらに1口でも多く、苦しむ飲食店の皆さんにお届けできればうれしい」と小林さん。

 支援の募集は26日まで。詳細は同サイト(https://camp-fire.jp/projects/view/270643別ウインドウで開きます)へ。(杉山圭子)