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 コロナ禍で苦しむ「劇団たんぽぽ」を支援しようと、創設者である小百合葉子さんの母校・西遠女子学園(浜松市中区)の生徒が募金活動を始めた。劇団もクラウドファンディング(CF)を9日から呼びかけ、存続に向けた活動が本格化している。

 「おはようございます。募金に協力をお願いします」。10日朝、同学園生徒会メンバーが募金箱を持って正門と西門に立った。登校する生徒だけでなく、教職員も寄付をしていた。

 小百合さんは1913年に入学。教師志願で戸籍を取得した際、私生児とわかった。校長に「学校をやめる。日本一の不良になる」と言い放つと、「卒業してからにしたらどうか。応援するよ」となだめられた逸話が残る。46年にたんぽぽを結成して全国の学校を回り、各種の賞を受けた。

 大庭知世校長は「小百合さんの行動力やあきらめない精神を知って欲しい」とブログで紹介、講話でも話した。

 募金活動を企画した生徒会の会長で中学3年の山下真央さんは「劇は小学校から見ていたけど、創設者が先輩ということは校長先生の話で初めて知った。想像できないほど素晴らしい人。募金にはみんな協力的なので、劇団存続の力になりたい」と話した。

 劇団の公演は8月までキャンセルされ、秋以降も危うい。収入がなくなったため、団員はアルバイトを始め、けいこも中断されたままだ。4月から地元の信金口座への募金を始め、約300万円集まったが、さらに広く呼びかけようとCFを始めた。目標は300万円で、9月以降の公演の運営資金とする。達成した場合は200万円を上乗せして新作を作る資金とし、来年3月の完成を目指す。お礼は1万円以上なら劇団員の手書きイラストやクリアファイルなど、3万円以上は希望すればホームページ(HP)に名前を掲載する。寄付は劇団HPからできる。上保節子代表は「どうか皆さんの協力で今後も子どもたちに演劇を届けさせて下さい」と話している。(長谷川智)