拡大する写真・図版米アップル本社で新型マックブック・エアを発表する故スティーブ・ジョブズ氏=2010年10月、山川一基撮影

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 米アップルが4月30日、日本の特許庁に「APPLE ROSETTA」という商標を出願した。商標の登録は企業の新製品や動向を知る手がかりとなる。突如現れたこの言葉は一体、何を意味しているのか。取材を進め、親交のあるアップル関係者に聞くと、意味深な言葉が返ってきた。

「ロゼッタ石」に着想か

 アップルが特許庁に出願した概要(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2020-047587/10E781C623333F16BC5207AB9E4EC52FB9D719D405F90B81E59E593FB72C6715/40/ja別ウインドウで開きます)によれば、「アップルロゼッタ」と読む。申請者が「アップル インコーポレイテッド」(Apple Inc.)なので、あのアップルであることは間違いなさそうだ。

拡大する写真・図版日本の特許庁に出願された米アップルの商標「APPLE ROSETTA」=特許庁のウェブサイトから

 「ロゼッタ」といえば、英国の大英博物館に所蔵されている「ロゼッタストーン」が思い出される。18世紀末、エジプトでナポレオン率いるフランス軍が見つけた黒い石板のことだ。ギリシャ文字と二つの古代文字が書かれ、これが対の内容であることを研究者たちが突き止めた。20年近くかけ、古代エジプトの象形文字(ヒエログリフ)の解読に成功したことで知られる。

 こうした経緯から、「ロゼッタ」は解読できなかった謎を解き明かす有力な手がかりを意味する英語の比喩に用いられる。また、翻訳をイメージする商品や事業の名前にもよく使われているようだ。

拡大する写真・図版商標出願された「APPLE ROSETTA」のイメージ=特許庁のウェブサイトから

 アップルの出願概要には、「商標の役務(サービス)」として、コンピュータープログラムの「開発・翻訳及び実行するためのダウンロード可能」なソフトウェアと書かれている。

 「翻訳」という言葉から、アップルもロゼッタストーンをイメージして出願したように思えてしまう。

 アップルは、新たな自動翻訳ソフトでも売り出すのだろうか。ただ、役務の対象が「ソフトウェア」ということは、人を対象にしたサービスや商品ではなさそうだ。

 一体、何を作り出そうとしているのか?

15年前に起きた「地殻変動」

 試しに米国の商標データベース…

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