陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画の停止が、突然発表された。配備の候補地だった山口、秋田両県では驚きの声が上がるとともに、これまでの説明を覆すかのような政府の方針変更に不信感も広がった。
配備候補地の一つ、山口県の陸上自衛隊むつみ演習場。計画は2017年12月に閣議決定されたが、地元の県と萩市は「住民の安全が前提」としつつ、配備への賛否は表明していなかった。萩市の藤道健二市長は市役所で取材に応じ「突然のことで本当に驚いている。この2年間はいったい何だったのか。防衛省には詳しい説明を求めたい」と語った。
演習場の北側に隣接する山口県阿武(あぶ)町は、反対を訴えてきた。花田憲彦町長は「決定を歓迎したい。住民はブースター落下の危険性を早い時期から指摘していた。防衛省は『停止』と言っているが、事実上むつみへの配備は難しいのではないか。白紙撤回となるように念押ししていきたい」と話した。
阿武町宇生賀(うぶか)の原ス…
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