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静岡県立美術館館長の木下直之さん

「勝手に関西遺産」総集編

 外出自粛で取材もままならぬと、新聞社から「勝手に関西世界遺産」の記事が送りつけられてきた。2004~09年の第1シリーズだけで208件も登録されているのだから、活用しない手はない。それは勝手に登録したお前のやるべき仕事だと、勝手に記者が考えたようだ。引き受けて、「勝手に関西世界遺産」を紙上訪問することにした。

2004年から続く関西遺産は、総集編をお届けしています
「まだまだ勝手に関西遺産」は、2004年11月にスタートした「勝手に関西世界遺産」が前身です。関西は本家のユネスコ認定の世界遺産に収まりきらない、愛すべき身近な「お宝」がいっぱいある――。そんな意気込みで始まりました。登録者は関西ゆかりの識者たち。そのうち6人に当時を振り返って頂きます。第6回は静岡県立美術館館長の木下直之さんです。

 私が勝手に登録した物件は36件、このうち大阪が17件。5件の京都、4件の神戸を大きく引き離し、大阪愛にあふれている。なにしろ、私の登録は大阪城公園内にあった旧大阪市立博物館に始まり、大阪城天守閣に終わったのだから。

拡大する写真・図版旧日本陸軍の「旧第四師団司令部庁舎」は2001年まで、大阪市立博物館として使われていた。大阪城天守閣はすぐ目の前=2018年2月、大阪市中央区、小林一茂撮影

 神戸に暮らしていたころから大阪が好きだった。天神祭に参加し、陶器神社や興行師・奥田弁次郎の記念碑などを訪ね、江戸時代の大坂(当時はそう書いた)の祭りや芸能や見世物(みせもの)に目を向けるうちに、ますます大阪愛が高じて、郷土史家にして大阪愛の塊・肥田皓三先生の謦咳(けいがい)に接することもできた。先生を人間国宝ならぬ「関西人世界遺産」に登録すればよかった。

拡大する写真・図版せともの祭が開かれる陶器神社の拝殿・格子天井

 人間は対象外だったのかな。で…

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