拡大する写真・図版「Hair salon MADE」の入り口に貼られていた紙。冒頭に「ミナミ区自粛警察出動」と書かれていた=大阪市中央区

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 新型コロナウイルスの感染拡大は、感染者や感染リスクのある仕事に就く人たちが理不尽な差別や嫌がらせを受ける現象を生んだ。「コロナハラスメント」とも言われるこういった現象が各地で起きる中、#ニュース4U取材班にも「ばい菌扱いされた」などと訴える声が寄せられた。

 「お客さんにばい菌扱いされ、クレームも増えて。体力も精神もズタボロでした」。岡山県のスーパーでレジを担当しているという30代の女性から、取材班にそんな投稿が寄せられた。

渡したカード、目の前で消毒され…

 新型コロナの感染が広がり、多くの人が巣ごもり生活を強いられていた5月。女性が働くスーパーには、食料品や生活用品を買い求める客が連日押し寄せた。

 小銭をさい銭のように投げられたり、渡したお店のポイントカードを目の前で消毒されたりするのは日常茶飯事。自分自身も感染の恐怖があり、客のそういった行動もやむを得ないと思いつつ、心がすり減った。

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 ある日手袋をつけていると「あんたらはそれで守れるかもしれんが、私らはどうなる」と責められた。

 「最初はビクビクして仕事していましたが、そのうち放心状態で淡々とカゴに山盛りの商品をレジ打ちするようになりました。体調を崩し、もう辞めたいとずっと思っていました」

病院への心ない声

 スーパー従業員、医療従事者、物流事業者など、外出自粛が叫ばれる中でも市民の生活を支えるため最前線で働く人たちは「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる。応援と感謝のメッセージを送る動きが生まれる一方、感染リスクの中で働いていることから、現場では差別的な言動にさらされるケースもあった。

 新型コロナの重症患者らの治療にあたる感染症指定医療機関で、院内でクラスター(感染者集団)が発生した神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)。5月9日の会見で、木原康樹院長は「職員への誹謗(ひぼう)中傷、病院への心ない声も聞こえてくる」と話した。

 会見では、勤務する看護師の夫が勤務先から「(妻が)看護師をやめない限り会社を辞めてほしい。看護師を続ける限り出勤できない」と言われた例や、別の妊娠中の看護師が医療機関での診療を拒否された例が紹介された。涙ぐみながら勤務する看護師もおり、精神科のメンタルケアチームが対応にあたったという。

記事の後半では、「自粛警察」を名乗る人物から攻撃を受けた美容室や、車の県外ナンバーの事例を取り上げます。なぜコロナハラスメントや自粛警察といった状況が引き起こされたのでしょうか。専門家が分析しました。

電車で鼻すすったら罵倒

拡大する写真・図版ソーシャルメディアでは、「#コロナハラスメント」というハッシュタグをつけて、自身の体験を発信する人もいる(画像の一部を加工しています)

 ソーシャルメディアで「#コロナハラスメント」と検索すると、こういったエッセンシャルワーカーへの中傷や、新型コロナをめぐる様々な嫌がらせ行為が報告されている。

 「感染者やその友人を特定して…

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