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 コロナ禍の自粛中、友人や知人らとリモート会議でつながるうち、画面に映る自分の容姿が気になるようになったという声も――。湊(みなと)かなえさんの新作ミステリー『カケラ』(集英社)は、そんなどこまでも付いて回る外見の悩みが主題。「美」の基準が悪意なく押しつけられることで起きる悲劇を描き出す。

 先月、テレビ番組にリモート出演した湊さん。端末に取り付けたカメラの映像を見ると「気にしていなかった首のしわが目についてしまって」と苦笑。「自宅にこもっても、美容の問題から逃れられないんだなあと感じました」

 その「美容」が、昨年の執筆前に、編集者から提案されたテーマだった。元々は関心が薄かったというが、東京都内の美容外科クリニックを取材すると、医師から「患者が目の手術を望むなら、たとえ目より鼻を選んだ方が美しくなると思っても、本人の希望に従う」と聞かされた。

 「目のことでずっと悩んできた…

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