神村正史
北海道のオホーツク地方の山間部で、クリンソウが見ごろだ。日に日に緑が深まる木々を背景に、かれんな赤紫色の花が初夏の風に揺れている。
谷間など湿った環境を好む多年草。茎1本に何段もの花を円状につけ、仏塔の「九輪(くりん)」に似ていることから名前がついたとされる。北海道レッドリストで、絶滅の危機が増大している「絶滅危急種」になっている。「繁殖能力を上回る採取圧にさらされている」とされる。
花言葉は「幸福を重ねる」。何段にも重なる直径2センチほどの花の輪が、花言葉の由来を連想させる。7月上旬まで見られる。(神村正史)
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