爆破予告した金与正氏 正恩氏の最側近、存在感は圧倒的
北朝鮮が16日、同国の開城(ケソン)に設けられた南北共同連絡事務所を爆破した。2018年に南北首脳が合意した「板門店宣言」を受けてつくられた当局者間の協議のための施設だが、3日前に「爆破」が予告されていた。宣告したのは金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹、金与正(キムヨジョン)氏だ。
与正氏は党第1副部長であり、正恩氏の最側近。過去、重要な外交の舞台などに正恩氏の代わりとして参加するなどし、圧倒的な存在感を示してきた。
北朝鮮の公式メディアで初めて名前が伝えられたのは2014年3月。ただ、父親の金正日(キムジョンイル)総書記が死去した11年12月以降、北朝鮮国内ではたびたび写真や映像が報じられていた。
平昌冬季五輪が行われた18年2月には、北朝鮮最高指導者の直系血族として初めて訪韓。文在寅(ムンジェイン)大統領と会談し「早い時期に面会する用意がある。都合の良い時期に訪朝してほしい」とする正恩氏の考えを口頭で伝えた。
その年の4月、板門店で南北…
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