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 中米ニカラグアの与党系メディアは16日、独裁政権を打倒した「サンディニスタ革命」の英雄、エデン・パストラ氏が死去したと報じた。83歳だった。AP通信によると、首都マナグアの軍病院に呼吸器疾患のため、今月2日から入院していた。新型コロナウイルスとの関連は明らかにされていない。

 パストラ氏は、1930年代から続いたソモサ独裁体制の打倒をめざすサンディニスタ民族解放戦線に参画。ゲリラとして78年に国家宮殿襲撃事件を指揮し、79年の革命につながった。最高司令官を意味する「コマンダンテ・セロ」と呼ばれ、サンディニスタ政権で要職に就いたが、新政権の左傾化に反対。反政府ゲリラを組織し、かつての仲間と戦った。

 しかし、ソモサ前政権と関係の深い右派との共闘を拒んだため、米国の支援が途絶え、隣国コスタリカに亡命。07年に帰国し、大統領に再選されたサンディニスタのダニエル・オルテガ氏と和解した。(サンパウロ=岡田玄)