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 財務省が17日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額は前年同月と比べて28・3%減の4兆1848億円だった。新型コロナウイルスの影響による経済停滞を受け、減少幅は4月の21・9%減から拡大。リーマン・ショック後の2009年9月(30・6%減)以来の落ち込み幅となった。

 輸出額の減少の大きな要因は自動車で、世界への輸出額が前年同月に比べて64・1%減の3202億円。特に米国向けが同78・9%減と大きく落ち込んだ。自動車部品も6割近く減らした。そのほか、ほぼ全ての品目が前年同月比で減少だった。

 輸入額は同26・2%減の5兆182億円。4月は7・1%減だったが減少幅が大きくなり、輸出額と同様にリーマン・ショック以来の落ち込み幅となった。中国からのマスクを含む繊維製品の輸入は増えたが、原粗油や航空機類などが前年同月から7割超の大幅な減少だった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8334億円の赤字で、2カ月連続の赤字となった。(永田大)