開幕できぬ間も「神対応」 DeNA山崎、次は球場で…
プロ野球は19日、3カ月遅れで開幕する。DeNAの「守護神」、山崎康晃(やすあき)には、セ・リーグでは佐々木主浩(かづひろ)(当時横浜)の4年連続(1995~98年)以来となる3年連続での最多セーブのタイトル獲得がかかる。
プロ野球選手にしては珍しいほどよく笑う。16日夜に開かれたオンライン・ファンミーティングでもそうだった。セーブ王への意気込みを問われると、「数字にフォーカスするとそっちを追ってしまう。まずは1試合1試合、『ブルペン一丸』となってがんばっていきたい」。そう答え、記念撮影で惜しげもなく笑顔をふりまいた。
コロナ禍で強いられた自粛生活のなかで、この27歳はとても明るく振る舞ってきた。象徴は自ら発案し、ユーチューブの球団公式チャンネルなどで配信したインタビュー「突撃! ヤスアキマイク~みんなお家(うち)でなにしてんの?~」だ。
今永昇太ら自宅で過ごすチームメートにテレビ電話をかけ、その私生活にずけずけと切り込んでいく企画だ。料理に凝りはじめた今永には、はさみを使った調理法の意味やお気に入りの料理を尋ねる。ちなみに答えは「鍋」だった。我慢や不自由を強いられているファンを楽しませたい、との思いが画面から伝わってくる。最終回には南場智子オーナーまで登場させた。
6月2日からの練習試合。途中までは失点するシーンも見られたが、終盤2試合は1イニングずつを無安打でぴしゃりと抑えた。「けがなく、ひじ、肩が健康で開幕を迎えられて楽しみ」
ファンミーティングでは司会者から、今季は他の選手のヒーローインタビューにも突撃するのではないかと突っ込まれ、「いやいや、そんな目立ったことはできないので。なんとかマウンドの上で目立ちたいと思います」と笑った。
ようやく本職で、画面の向こうのファンを楽しませられる。(竹田竜世)
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