ヤクルトの40歳石川、30年ぶりの「勝利」なるか

竹田竜世
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 その左腕に30年ぶりとなる「勝利」がかかる。プロ野球が開幕する19日、ヤクルトは40歳4カ月のベテラン石川雅規が中日戦(神宮)の先発マウンドに立つ。40代の開幕投手が勝利を挙げれば、1990年のロッテ・村田兆治(40歳4カ月)以来3人目となる。

 40代の開幕投手は過去4人(5度)おり、勝ち星を挙げたのは49年の阪神・若林忠志(41歳1カ月)と村田の2人だけだ。1950年の2リーグ制導入以降、セ・リーグにはいない。

 プロ19年目の石川が開幕投手を務めるのは今季が3年ぶり9度目。過去8登板で挙げた5勝(3敗)は、涌井秀章(楽天)と並び現役最多だ。東日本大震災が起きて開幕が延期された11年4月も大役を担い、このときは巨人に敗れた。

 現役最多、通算171勝(163敗)を挙げるベテランが40歳になったのは今年1月22日。直後の春季キャンプ初日には「恥ずかしがらずに(開幕投手を)目指したい」と言った。

 現役時代にともにプレーし、今季から就いた高津臣吾監督の信頼は厚く、当初の開幕予定だった3月も、自粛期間をへて約3カ月延期された今回も変わらず、開幕投手に指名された。

 「この年齢で開幕投手というチャンスをもらうのはなかなかないこと。自分が頑張ることで、良い風に感じてもらえる方がいらっしゃるなら、まだまだ石川はできるんだぞ、というのを見せたい」。大一番を2日後に控えた17日、オンライン取材でそう語った。(竹田竜世)

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