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 青森県三沢市にある米軍三沢基地は17日、複数の軍関係者が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことを明らかにした。基地は人数を明らかにしていないが、関係機関によると、感染者は3人。基地は全ての基地関係者に対し、移動の規制、自宅待機などを指示した。

 米軍三沢基地のクリストファー・ストルーヴィ司令官が、三沢市で開かれた市感染症対策本部会議で説明した。ストルーヴィ司令官によると、感染者は15日夜に米本土から三沢基地に到着した航空機の搭乗員。米国の所属部隊で新型コロナウイルス感染者が見つかったため同基地内で隔離されて16日に検査を受け、翌17日に陽性が確認されたという。

 感染者は基地内の一部施設を利用していたことから、濃厚接触者の確認などを急いでいる。複数の関係者がPCR検査を受けているという。ストルーヴィ司令官は「基地、地域の安全を守るため、しばらくの間(基地関係者の)行動の規制を続ける」と説明した。

 基地の一部を共同で使用している航空自衛隊三沢基地は、全隊員に対し不要不急の外出を控えるように指示した。

 三沢市によると、市内には米軍関係者約8千人、航空自衛隊関係者約3千人、基地従業員は約1400人いるというが、市は感染者が基地の外に出ていないことなどから、市民への感染リスクは低いとみている。小桧山吉紀市長は「基地とは良好な関係なので、何かあればすぐに連絡が来ると思っている。消毒、マスク着用をしっかりし、いたずらに騒がず、心配しないでほしい」と呼びかけた。

 県によると17日早朝、米軍三沢基地から「米軍関係者の感染が確認され、基地の公式フェイスブックに情報をアップした」との連絡が危機管理局にあった。三沢市を管轄する上十三保健所を通じて詳しい情報提供を求めているが、夕方までに回答はなく、基地外での濃厚接触についての情報もないという。

 県健康福祉部によると、国の基準では、感染者が基地内にいる部隊員の場合は県内の感染者として数えない。県内では5月7日以来、新たな感染者は確認されていないが、今回の事例を県内の感染者として数えるかどうかは、詳細な情報を確認した上で判断するという。同部の奈須下淳次長は「県民への影響がないのか確認が必要で、あらためて情報提供を要請していく」と話した。(横山蔵利、林義則)