拡大する写真・図版「ヒグマ・ノート」とポスター

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 北海道の代表的なお土産「木彫り熊」といえば、サケをくわえた姿が思い浮かぶ。が、実のところ、サケにありつけるのは広い北海道でも知床など限られた地域に生息するヒグマだけ……。そんなヒグマの生態や豆知識がわかる冊子「ヒグマ・ノート」ができた。「正しい知識をもってクマと共存する道を考えてほしい」という、北海道のヒグマ研究者らの思いが込められている。

ヒグマから身を守る最適な対処法は

 ヒグマ・ノートは、ヒグマに遭遇したときの対処法として広く知られる、あの「死んだふり」についても解説している。

 死んだふりをして、うずくまって首やおなかを守るのは「防御姿勢」として有効だ。ただし、ヒグマに転がされようとも、じっとしていなければならない。その自信がない人には向かないという。それより、クマと出合わないように複数人で音を出して行動したほうがよい、と指南する。

 ヒグマが人を追いかけるのにも訳がある。それは、「ヒグマも人が怖いから」。出合ってしまっても、足を止めて、ゆっくり離れることで、ヒグマを興奮させないようにすることが肝要だ。

 冊子をまとめたのは、北海道のヒグマ研究者らでつくる市民団体「ヒグマの会」。昨年、発足から40周年を迎えた。ヒグマの生態調査や講演活動に取り組んできた成果がこの1冊に詰まっている。A5判フルカラーで31ページ、イラストや写真をふんだんに使った。小中学校の授業で活用してもらうため、漢字にはルビをつけた。

 ヒグマ・ノートは、ヒグマの食生活についても教えてくれる。ほとんどの地域でヒグマはサケにありつけず、ドングリなどの木の実や草を食べている。一足先に人がサケをとってしまっていることも一因だ。エサが少なくなる夏には、ヒグマが街中まで出てきてしまうこともある。

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