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 「3密」になりがちな避難所で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには――。日本医師会(日医)は17日、避難所の運営方法をまとめた「新型コロナウイルス感染症時代の避難所マニュアル」を公表した。梅雨に入って豪雨災害の懸念もあるなか、各地の医師会と自治体が連携して取り組むよう促した。

拡大する写真・図版避難所訓練で用意された隔離用テント。発熱症状のある人や海外渡航歴のある人が一般の避難者と接触しないようにする=群馬県渋川市八木原の古巻小学校体育館

 内閣府の公表資料や関係学会のガイドラインなども踏まえて作成した。

 3密を避けるには避難所1カ所あたりの避難者数を少なくする必要がある。マニュアルでは、事前に指定した避難所に加え、「可能な限り多くの避難所を開設する」べきだとした。ホテルや旅館、公務員宿舎や公営住宅といった施設への分散避難も選択肢だとした。

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの感染拡大防止策として避難所で使う簡易型避難テント=埼玉県東松山市役所

 感染を恐れて自宅で待機する被災者が多くなることが想定されるとして、自宅避難者に対応する人員の確保も必要だと指摘した。

 避難所内での感染対策では、段ボールベッドやパーティションを使って飛沫(ひまつ)感染を防ぐ方法を列挙した。発熱した人や濃厚接触者が出た場合には、隔離されたスペースに収容して診察や移送を待つ例を示した。(久永隆一)

拡大する写真・図版避難所で新型コロナウイルスの感染の疑いが出た人を搬送する災害対策車。改装して運転席と後部座席は透明シートで遮断している=愛知県豊明市役所