吉備彩日
拡大する商店の外の小屋では、わさおの娘のちょめが一匹で過ごしている=2020年6月16日午後0時35分、青森県鰺ケ沢町、吉備彩日撮影
不細工でもかわいい「ブサかわ犬」として人気を集めた青森県鰺ケ沢町の秋田犬「わさお」が天国に旅立ってから、1週間以上が過ぎた。わさおが過ごしたイカ焼き店「菊谷商店」には、わさおの死を悼む人の姿が絶えない。
店内に置かれたわさおの「遺骨」の周りには、長年特別観光大使を務めた町や、観光駅長を務めたJRの関係者からだけでなく、全国から「ありがとう」といったメッセージとともに寄せられた花が山のように飾られていた。「わさおプロジェクト」代表の工藤健さん(52)は、「こんなに反響があるとは思わなかった」と驚いていた。
拡大するわさおによく会いに来ていたという人たちが、花に囲まれた「遺骨」に手を合わせていた=2020年6月16日午後0時1分、青森県鰺ケ沢町、吉備彩日撮影
店では娘の「ちょめ」が訪問客を迎えている。青森市から訪れた女性(80)は、かつて飼い主だった故・菊谷節子さんとわさおの写真を見て、「いい写真っこだねえ」と手を合わせた。「(節子さんは)わさおがかわいくて仕方なかったんだね。幸せな犬だったべなあ」(吉備彩日)
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朝日新聞社会部