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 新型コロナウイルスの感染が広がった今春、国内外で医療関連物資の不足が社会問題になった。医療事業も手がける旭化成の小堀秀毅社長に課題を聞いた。

 新型コロナの感染拡大で、人工呼吸器やマスク、ガウンなど医療関連物資が不足しました。最も大事なのは人の命や健康だということが再認識されました。

 もっと国としてスピード感を持って対応できたのではないかと思います。同時に、オイルショックを機に石油の備蓄が強化されたように、今後の危機に対応できる態勢づくりが必要だと思います。

 とはいえ、すべての製品をいつも国内で生産できるようにしておくことは、コストもかかり、難しいでしょう。製品によって違った準備が重要です。

 例えばマスクは数年は保存できるので、ある程度の備蓄ができると思います。医療機器であれば金型や設計図をあらかじめ持っておき、危機になればすぐにその製品を生産できる準備を整えておくことが必要だと思います。薬なら原料の備蓄も有効でしょう。

 加えて、やはり近隣諸国との友好的な関係構築が重要でしょう。近隣の国とは文化が似ています。向こうが困れば日本が助け、日本が困れば向こうが助ける。危機があれば互いに助け合える関係が理想です。(聞き手・真海喬生)