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 ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)が近く出版する回顧録の一部が17日、明らかになった。トランプ米大統領が昨年6月に中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した際、大統領選での再選に向けた協力を求め、中国側が大豆や小麦を購入することの重要性を強調した、などの内容が含まれている。弾劾(だんがい)裁判に発展した「ウクライナ疑惑」に続き、トランプ氏が自身の選挙が有利になるよう、外国政府の協力を求めたとも取れる内容で、選挙戦にも影響を与えそうだ。

 ボルトン氏は2018年4月、大統領補佐官に就任し、19年9月に解任された。回顧録の内容は複数の米メディアが報じ、ウォールストリート・ジャーナルは抜粋を配信した。

 報じられた内容によると、トランプ氏は19年6月29日、G20サミットが開かれた大阪で習氏と会談した際、中国の経済力について言及し、習氏に対し自身が大統領選で勝つことが確実になるように懇願。さらに、選挙において農家や、中国が大豆と小麦の購入を増やすことの重要性を強調したという。

 ボルトン氏は、18年12月にアルゼンチンであった米中首脳会談の様子も紹介。習氏が「トランプ氏ともう6年、一緒に働きたい」などと、再選に期待する発言をしたと明らかにした。この時もトランプ氏は中国による農産物購入増加を求め、引き換えに関税を下げることを示唆したという。

 米中は当時、通商交渉の途中だった。今年1月には「第1段階の合意」に署名し、中国は米側に対し、大豆や小麦などの農産物を今後2年間で計800億ドル輸入することを約束した。

 一方、ボルトン氏によるとトランプ氏は、中国国内の人権問題は軽視していた。大阪・G20の開幕式の晩餐(ばんさん)会で、習氏が新疆ウイグル自治区での強制収容施設の必要性を説明したところ、トランプ氏は理解を示し、建設を進めるべきだと語ったという。また、19年6月に香港で「逃亡犯条例」をめぐって大規模なデモが起きた際には、ボルトン氏に「巻き込まれたくない」と話したという。

 トランプ氏はウクライナのゼレ…

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