「行くぞ」 緊迫の海上救助 巡視船長のキャプテンシー

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吉田貴司
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 4月18日午前11時55分。三重県志摩市の南約400キロを航行中の台湾籍のコンテナ船から、海上保安庁に連絡があった。

 「乗組員が右手を負傷した。救助してほしい」

 要請は、パトロールを終えて名古屋港に戻った直後だった、名古屋海上保安部所属の巡視船「みずほ」に直ちに伝わった。「よし、行くぞ」。船長の近藤賢二さん(60)の指示で、再び出航。救助活動に向かった。

■湾外は大しけだった…

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