現金受領の議員「公になるなら考えんと」 河井夫妻逮捕

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松島研人
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 衆院議員で法相も務めた夫と参院議員の妻。その2人が18日、昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された。河井克行容疑者(57)と案里容疑者(46)。夫妻の地元・広島は揺れている。

 自宅のテレビに映ったのは、夫妻逮捕を伝えるニュース速報。それを見た克行議員の地元後援会幹部の男性は、肩を落とした。

 「今までの期待や苦労はなんだったんだろう。空しくて、言葉もない」

 1991年の広島県議選で初当選した克行議員を父の代から約30年支えてきた。その後衆院議員になったが「不遜な言動」に反発する人も多く、離れていった支援者を見てきた。ポスター貼りをしていると近所の人に「まだ手伝っとるんか」と言われたことも。それでも「演説がとにかく上手。いつか日本のために手腕を発揮してくれる」と信じた。選挙では個人演説会の設営を手伝い、のぼりを持って街頭演説にも付き添った。

 そんな男性の自宅を昨年5月、克行議員が訪れた。案里議員が参院選への立候補を表明した後だ。「案里が参院選に立ったので、ひとつ応援の方を」と封筒を置いて去った。中身は現金5万円。「選挙に関してお金は受け取ってはいけない」と思い、すぐに近くのATM(現金自動出入機)で案里議員が代表の政党支部へ返金した。

最後のやりとり「いずれ説明会を」

 参院選で案里議員は初当選し…

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