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 公職選挙法違反容疑で逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)は安倍晋三首相の返り咲きを支援し、菅義偉官房長官の側近として振る舞うことで、政界での地位を確立していった。皮肉にも暗転のきっかけとなったのは、閣僚へと引き上げてくれた2人の政権中枢が主導した選挙だった。

 妻の案里容疑者(46)が、昨年7月の参院選広島選挙区(改選数2)の2人目の自民党公認候補に決まったのは、同年3月。その後、克行議員は党本部に二階俊博幹事長を訪ね、何度も頭を下げた。

 「なんとしても当選させたい。二階派で全力で応援してください」

 2人しか当選できない選挙区に、自民が公認2人を立てる異例の選挙であるうえに、1人目は、岸田派重鎮で現職の溝手顕正・元国家公安委員長。案里議員が初当選を果たした暁には二階派入りすることを条件に、党の実力者を頼ったのだ。党内で、安倍首相(自民党総裁)と距離を置く溝手氏を「落とすための選挙」(閣僚経験者)とうわさされた「代理戦争」に、負けるわけにはいかなかった。

 複数の自民議員によると、克行…

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