ジョン・F・ケネディ元大統領の妹で、米国の駐アイルランド大使を務めたジーン・ケネディ・スミスさんが17日、ニューヨークの自宅で亡くなった。92歳だった。米メディアが報じた。ケネディ元大統領を含むきょうだい9人のうち、最後の生存者だった。

 「悲劇の一家」として知られるケネディ家で1928年、父ジョセフ氏と母ローズ氏の五女として生まれた。9人のきょうだいのうち、長男のジョセフ・ジュニア氏は44年に飛行機事故で死亡。次男のジョン氏は63年の大統領在任中、三男のロバート氏は68年の大統領選予備選中にそれぞれ暗殺された。

 ジーン氏自身は表舞台にあまり立たなかったが、93年にケネディ家の故郷であるアイルランドの米大使に就任した。当時は北アイルランド紛争のさなかで、カトリック系武装組織・アイルランド共和軍(IRA)の政治組織の幹部に米国へ渡るためのビザを発給。和平合意に大きく尽力した。

 娘のキムさんは米メディアに「一つの時代が終わった。母は素晴らしい人生を過ごし、死ぬまで活気にあふれていた」と語った。(ニューヨーク=藤原学思)