セ大阪の新スタジアム、コロナの影響大丈夫?

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高岡佐也子
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スポーツ好奇心

 サッカーJ1のセ大阪が進めるスタジアム計画がある。現在ホームゲームを行っているヤンマースタジアム長居のすぐ隣にある、長居球技場。2019年7月から大型改修を進め、2021年3月に「桜スタジアム」として完成が予定されているが、新型コロナウイルスの影響を受けていないだろうか。担当者に尋ねた。

 「工事は順調そのもの。計画通りに進んでいますよ」。桜スタジアムプロデュースグループ長の音田堅太郎さんの声は明るかった。新型コロナウイルスの猛威が少し和らいだ6月。周囲に工事用の足場が組まれたスタジアムには、真新しい二層式の新メインスタンドの土台がそびえ立っていた。

 新型コロナウイルスの影響は、建設業界にも広がっていた。資材調達の遅れや、十分な人材確保が困難になるなどし、工事が遅れたり、一時的に見合わせたりするケースが相次ぎ、度々ニュースで取りざたされた。桜スタジアムの改修工事を請け負うのは、国内大手の竹中工務店。4月下旬に「最大限の感染予防措置を一層強固なものとし業務を進める」などとする方針をホームページで発表していた。

 桜スタジアムの改修計画は、新たなメインスタンドの全面改修のほか、小さかった屋根をメインスタンドとホームのゴール裏を覆うL字形に拡張。収容人数も約2万人から、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも対応できる約2万5千人に拡大するなどというものだ。

 それまでの工事が順調だったこともあり、協議の上、政府が「不要不急の外出」の自粛を呼びかけた5月の大型連休前後の10日間は作業を休止。それ以外は資材不足にも悩まされることなく、予定通りに作業を続行した。

 「3密」を避けるなどの感染…

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