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 京都アニメーションの放火事件で犠牲になったアニメーターの作品が、出身地である静岡県菊川市の田んぼによみがえった。夢に向かって歩き始めたばかりだった若い才能を少しでも心にとめてほしい。田んぼアートには、そんな地元の人たちの願いが込められている。

 田んぼに浮かび上がるのは、大村勇貴さん(当時23)の作品。大学時代に作った絵本で主人公が仲間と冒険した後、両親と再会するラストシーンだ。

 田んぼのある同市下内田地区は大村さんの母親の出身地。家族で田んぼアートを見に来たこともある思い出の場所だ。作品は10種類の稲で構成。種まきや田植えには大村さんの両親も参加した。実行委の池田正代表(76)は「立派な青年を失ったことは今も言葉にならない。多くの人に見てほしい」と話す。

 8月16日まで。観賞用やぐらは土日祝日に開放。(戸田和敬)