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 米国と中国はこれまで、ライバル関係にありながらも貿易と投資を通じて密接につながってきた。しかし、コロナ禍や香港を巡って対立が深まり、経済のデカップリング(切り離し)が進み始めた。いまや米中は「第2次冷戦」に入ったのだ。ニーアル・ファーガソンさんは、そう主張する。

 ――世界はコロナ禍でどう変わると考えますか。

 「明確に言えることは、米中の冷戦がエスカレートしているということです。パンデミックが引き起こす結果は、パンデミックそのものより重大かもしれません」

 ――あなたは2007年に、米中の経済的な相互依存関係を「チャイメリカ」と呼びました。

 「ギリシャ神話のキメラ(ライオンの頭とヤギの胴体、蛇の尻尾を持つ怪物)をイメージして名付けました。最終的に指摘したのは米中関係が持続不可能だということです。当時の私たちは、米中の経済的な共生関係が(中国の資金が米国に流入することで)米国の金利をゆがめて住宅バブルを引き起こすなど、世界的な不安定要因になると論じました。これが正しかったことは世界金融危機で証明されましたが、チャイメリカは中国の景気刺激策もあり、その後しばらく生き続けました。しかし、中国が人民元の対ドルレートを低く抑え続けたことで、中国の方がより大きな恩恵を受けることが明白になり、バランスが取れなくなりました」

 「そしてトランプ氏が大統領選挙で勝利したとき、チャイメリカは死を迎えました。彼は米国の多くの人々が考え始めていたこと、つまり中国が米国の製造業を破壊し、技術を盗んでいると訴えた唯一の候補でした」

「香港の危機が米中関係を次の段階に向かわせようとしている」

 ――現状をどうみますか。

 「米中間で貿易紛争が起き、新しい段階に入りました。貿易紛争が技術紛争にエスカレートし、さらに伝統的なライバル関係に入りました。去年の初めには第2次冷戦が始まっていたと思います」

 「今回のパンデミックは、こう…

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