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(19日、プロ野球 オリックス1―9楽天)

 今季、楽天が目指す機動力野球を実現させるため、ロッテからフリーエージェント(FA)で移籍してきた鈴木大のバットが、この日、好投を続けた則本昂に大きな白星をもたらした。

 同点の八回無死満塁の場面。鈴木大は「みんながつないでくれたので、ただ打ってやろうと。緊張していて覚えていない」と振り返った一打は、右前への痛烈な当たり。この2点適時打が通算1千安打のメモリアル安打となった。

 6月の練習試合では、2番や5番といった打順が試された。三木監督は鈴木大の打順を決めるのに迷っていた。「大地には失礼だが、勝負強さを持っているし、つなぐ打撃もできるし、選球眼もいい」。監督をそこまで悩ませたのは、何でもできるからこそでもある。

 昨季まではロッテのチームリーダーだった30歳。「ここまで来るのにいろんなことがあった」と振り返るように、悩み、考え、自分自身で選んだのが楽天という新たな道だ。「それが無駄じゃないことが分かった」と鈴木大は語る。

 「すべてはチームのために」という言葉を繰り返し、仲間への愛情も深い。パ・リーグ2強を追う楽天の、新たなキーマンだ。(坂上武司)