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 富士山に次ぐ長い裾野が広がる群馬・赤城山(1828メートル)。その山頂部に1軒のカフェがある。築60年超の建物は、赤城山を栃木・日光と肩を並べるような関東屈指の観光地にしようとした壮大な計画の生きた「遺跡」だ。

 「その席は改札だった場所です」。カフェを経営する塩原勲さん(56)が案内してくれた。この建物は、ケーブルカー「赤城山鋼索鉄道」の旧赤城山頂駅の駅舎だった。関東平野を一望でき、雲海も楽しめる窓辺に駅の面影はないが、むき出しのコンクリート壁や宿直室跡が往時を伝える。店の裏側に回ると、ところどころ朽ちたコンクリートの構造物が風雪を物語る。プラットホームだった階段は当時のままだ。

 開業は戦後12年の1957(昭和32)年。高度経済成長の助走期で、私鉄各社は沿線の観光開発を競っていた。

 「東武鉄道百年史」によると、…

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