ゴマフアザラシの赤ちゃん コロナ禍の「ひかり」に
吉備彩日
青森市の浅虫水族館は、公募していたゴマフアザラシのメスの赤ちゃんの名前が「ひかり」に決定したと11日に発表した。みんなの明るい希望の光になるように、との願いが込められた。
5月11~31日に行われた公募に716通の応募があり、うち「ひかり」は27通だった。新型コロナウイルスの影響で臨時休館していた4月11日に生まれたため、「こういう状況の中で希望の光になってくれた」という声が多く寄せられたという。飼育担当の加藤愛さん(24)は、「私たちにとっても、このようななかで順調に大きく育ってくれたのは希望の光。これからもその光をともしていってほしい」。
現在は離乳し、エサの魚を食べる練習をするためバックヤード暮らし。生まれたばかりのころは体重が11キロ程度だったが、名前が発表された11日の時点で体重26キロまで成長した。最近は水の中で魚の切り身を上手に食べられるようになってきたといい、飼育員の手元から安定して直接魚を食べられるようになれば、展示水槽に移るという。
加藤さんは「6月中の公開を目標に早く見ていただけるよう、ひかりとがんばっていきたい。応援してください」と話した。(吉備彩日)
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