道にはみ出た神社の木、市が伐採 迫る宮司「ご神木が」

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佐藤純
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 東京都八王子市の神社「天満社」の境内や近くの宮司宅の敷地から、樹木の枝葉が周囲の国道や市道にはみ出し危険だとして、国土交通省相武国道事務所と八王子市は20日、行政代執行法に基づき、強制的に伐採する異例の代執行を始めた。近隣住民から苦情が相次ぎ、行政指導を繰り返したが、改善がみられないと判断した。

 20日午前8時半、国道事務所の森沢雅昭・副所長、市の村野弘幸・道路交通部長が神社前で代執行を宣言した。対象は国道16号八王子バイパスにはみ出したケヤキなど16本のほか、市道5路線にはみ出したサクラなど44本。

 この日は、境内の北側などで、市の請負業者約20人が高所作業車やクレーン車を使って、チェーンソーで枝葉を切り落とした。ほうきと、ちりとりを手にした宮司とみられる女性が「ご神木が枯れてしまったらどうするんですか」と市側に詰め寄り、警察官に制止される場面もあった。

 国道事務所と市は21日に国…

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