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(21日、DeNA2-1広島)

 エースナンバーにふさわしいデビューだった。

 1点リードの六回。広島・森下暢仁(まさと)は、2年連続本塁打王のDeNA・ソトを151キロの速球で空振り三振。2死後、ロペスは153キロで中飛に。わずか9球で並み居る強打者たちをねじ伏せた。

 7回4安打無失点。救援が打たれてプロ初登板勝利とはならなかったが、相手のラミレス監督に「ほとんどミスがなく、非常にパワフルだった。代わってくれてよかった」と言わしめた。

 大分商高から明大を経て入団。180センチの上背から投げ下ろす150キロ超の直球に加え、カットボール、チェンジアップ、カーブも一級品だ。

 「大学ナンバー1」と呼ばれた逸材に、就任したばかりの佐々岡監督がほれ込んだ。昨秋のドラフト会議では、1位指名したいとオーナーらに直談判。一本釣りで交渉権を獲得した直後に、自らがつけた背番号「18」の後継者にしたいと明かした。

 「緊張した。自信を持って投げるしかないと思った。まだ始まったばかり。次もこういう投球が出来るように頑張りたい」。度胸満点の投球とは対照的に、コメントは初々しい。目標に掲げる新人王に向かって、22歳が歩み出した。(藤田絢子)