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(21日、中日3-0ヤクルト)

 大学時代に慣れ親しんだ神宮で中日2年目の右腕が輝いた。187センチ、90キロ。憧れる大谷(エンゼルス)を思わせる体格から、ゆったりとしたフォームで投げ下ろす。「初回から全力で」。力強い直球と変化球で攻めた。

 一、二回は先頭打者に四球を出しながら、続く打者をいずれも空振り三振に。嫌な流れを断ち切ると、六回は自ら二塁打を放ち、追加点につなぐ。志願した七回も直球は150キロを記録した。7回3安打、5奪三振、無失点の好投も「八、九回も投げられたらよかったので悔しい」と負けん気は変わらなかった。

 東洋大で同期の上茶谷(DeNA)、甲斐野(ソフトバンク)と「三羽ガラス」と称された。昨季は2人が活躍する中、右肩のけがで出遅れ、初登板からの3連勝を含む4勝にとどまった。今年も不調で出遅れたが、開幕の延期で間に合った。キャンプを視察した日本代表の稲葉監督には「強い気持ちを持っている」と期待される。

 「ローテーションを最後まで守り切るというより、投手陣を引っ張るというくらいの強い気持ちで挑んでいきたい」と誓う23歳。開幕戦から先発陣が続けて打ち込まれた中日の希望の光だ。(木村健一)