拡大する写真・図版元東亜日報編集局長の沈揆先さん=2020年2月12日午前、ソウル市内、清水大輔撮影

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日韓インタビュー 沈揆先さん(元東亜日報編集局長)

 日韓が国交を正常化して22日で55年になる。元徴用工や元慰安婦の問題などで対立が残り、韓国社会は日本に依然、厳しい視線を向ける。両国間の摩擦をめぐり、世論の動向を左右してきた韓国メディアの現状などについて、大手紙の東京特派員も経験した元編集幹部に聞いた。

 ――日本の研究者からは「韓国メディアは日本に批判的過ぎる」と聞くことが少なくありません。

 「韓国は日本の植民地支配後も、北朝鮮との戦争状態が終結せず、長く政府や軍部の批判は許されませんでした。軍事独裁政権下の1983年に私が東亜日報に入社した時も、編集局内には中央情報部(KCIA)の職員が居座り、批判的な記事が出ないよう目を光らせていました。当然、敵対する北朝鮮への融和的な論調も許されません。ただ、それは日本に対しても同じでした」

 ――なぜですか?

 「日本との国交正常化交渉のさなか、韓国では学生や市民による大規模な反対デモが起きました。植民地支配の歴史を考えれば屈辱的で許されないと見なされたのです。それほどまでに日本に向ける感情は常に厳しかった。メディアは自社の姿勢が保守的か進歩(革新)的かによらず、日本に対して一様に批判的な論調です。87年の民主化以降、南北融和の主張はおろか大統領への批判さえ自由になったにもかかわらずです。日本に関する報道は韓国メディアにとって好意的に書いてはならない『最後の聖域』なのです」

 ――文化交流が盛んになったいまもですか?

 「日本が交流相手であることと…

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