【動画】満州で住職になったが、子ども3人を失った父の思い出を語る中須賀徳行さん=伊藤智章撮影
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中須賀徳行さん(80) 愛知県名古屋市

 おやじは明治30年代、いまの高知県四万十市の農家に生まれた。尋常小学校卒業後、八幡製鉄の工員になった。「溶鉱炉の火は消えたり」という記録で有名な大ストライキ(1920年)にも参加した。ろくに食べずに仕送りし、弟は師範学校、妹は実業学校を卒業させた。自分も神戸一中の夜学を経て龍谷大に進学。僧の資格を取った。

 自分の寺を持とうと、36年、浄土真宗本願寺派の布教使として旧満州(中国東北部)に渡り、旧ソ連が肉眼で見える最北の満洲里で寺を開いた。母は家事手伝いをしていた京都の本山の幹部の紹介で38年、結婚した。私はその幹部の名前から「徳」の字をもらっている。

 寺は普通の民家だったが、裏の広場で保育園も始めた。人口規模から共存が難しい大谷派の寺には、金を渡して退いてもらった。それでいて本願寺派系の別の寺ができると、今度は別の炭坑の街に移り、寺を開いた。

 おやじはまじめだった。まあま…

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