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 「なでしこジャパン」の愛称の仕掛け人が、日本の初招致に向けて奔走している。25日に開催地が決まる2023年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)。招致活動の先導役を担うのは、日本サッカー協会の職員で、日本招致事務局ヘッドクオーター国際部門ダイレクターの江川純子さん(56)だ。中学まではサッカーとは縁がなかったが、ふとしたきっかけでのめり込むようになった。

拡大する写真・図版昨年の女子W杯フランス大会で2連覇し、最多4度目の優勝を決めて喜ぶ米国女子代表=USAトゥデー・ロイター

 23年女子W杯の招致に、日本協会で主に携わるのは20人。各所との交渉や広報活動など多岐な分野にわたるが、招致活動の専従職員は江川さんを含めて2人だけだ。江川さんは国際サッカー連盟(FIFA)とやりとりしたり、W杯のプレゼンテーションをするため国際会議に田嶋幸三会長らと出席したりしてきた。

拡大する写真・図版FIFAの視察団が2月、試合会場となる予定の京都スタジアムを訪れた(日本サッカー協会提供)

 アジアで初めて開催された02年サッカー男子W杯日韓大会では組織委員会で大会運営に加わり、その後日本サッカー協会の職員に。一見、サッカーにどっぷりつかってきたように思えるが、そうではない。

拡大する写真・図版日本サッカー協会の江川純子さん(日本サッカー協会提供)

 東京都出身。サッカーと出会ったのは高校生のとき。当時、友達が男子サッカー部のマネジャーだった。「友達と一緒に帰る」ため、自身もマネジャーになった。スポーツ経験もほぼなかったが、サッカーに携わるようになった。

 高校卒業後はサッカーとは距離のある生活だった。しかしスポーツ用品メーカーに勤めていた30歳の頃、「再会」する。知人が都内の女性アマチュアチームでコーチをしていると聞き、訪れた。それが、女子サッカーとの出会い。「うまい」。女性がサッカーをしているのを初めて見て、心が躍った。「ボールを蹴ってみたい」。今度はマネジャーではなく、自らもプレーした。

 女子サッカーへの思いは、日本サッカー協会で勤め始めてからも強かった。そうした思いが、「なでしこジャパン」という愛称の誕生につながる。

 04年4月。男子は日本代表と…

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