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 昨年7月の参院選をめぐり、票のとりまとめを依頼する趣旨で現金を地元議員らに渡したとして、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と妻で参院議員の案里容疑者(46)が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、「克行議員に違法性を指摘したのに現金を渡された」と、広島市議が取材に証言した。市議は東京地検特捜部の聴取を受け、経緯を説明したと主張。特捜部は、違法性の認識の有無の点から関心を持ったとみられる。

 この広島市議は当時の状況について、詳細に説明した。証言によると、克行議員が参院選前の昨年6月初め、市議の事務所を訪問。「案里の支援は難しいでしょうか」と尋ねた。克行議員は3月下旬にも訪れて30万円を渡してきたため、市議は「こんなことをしてはいけない」と訴え、この際の現金を返そうとした。だが克行議員が譲らないので、市議は重ねて「選挙前にお金を出すのはいけない」と違法性を指摘した。

 さらに広島で起きた別の公選法違反事件に触れ、「弁当の提供でも違反。まして現金なんて」と断ろうとした。それでも克行議員は「まあまあ」と封筒を押しつけ、立ち去る際も20万円が入った別の封筒を置いていったと証言した。

 市議は2度現金を渡されたが、領収書のやり取りはなかったと説明。政治資金収支報告書にも記載しなかった。現金を返そうとしたが機会がなく、車上運動員への違法報酬疑惑発覚後の昨年末、市民団体に全額寄付したとしている。市議は取材に「参院選公示まで1カ月の時期。違法なのはわかっていたはず」と話す。

 特捜部は、克行議員を94人に約2570万円を供与、案里議員を共謀の上、このうち5人に170万円を渡したとする疑いで逮捕。夫妻は「不正な行為はしていない」などと容疑を否認している。

「領収書は困るからいらない」

 別の広島市議は昨年3月に告示…

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