太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を悼む6月23日の「慰霊の日」。例年、各地から沖縄に出向く遺族も多い。今年は新型コロナウイルス感染を警戒して控える人も。沖縄に行けないもどかしさを抱えながら、戦後75年の慰霊の日を迎える。(高木智子)
「今年は母のためにも沖縄に行きたかったが、行けない」。京都市の小沢高子さん(83)は残念がる。
沖縄戦をともに生き延びた母親が昨秋亡くなった。だから今年は母親をふくめ、沖縄戦の犠牲者を現地で悼みたかった。
だが新型コロナに見舞われ、遠出はためらわれた。
沖縄戦の時は8歳。母親らと…