沖縄慰霊の日、会場変更に異論 「犠牲を美化する空間」

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藤原慎一
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 沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」の追悼式を巡り、主催する沖縄県新型コロナウイルスの影響でいったん変更した会場に対し、「県民感情とは相いれない」と見直しを求める声が専門家らから上がった。玉城デニー知事は、会場を例年通りに戻し「勉強不足だった」と認めた。何が起きたのか。

 6月23日の慰霊の日。県は毎年、県平和祈念公園(糸満市)の「平和の礎(いしじ)」近くの広場で沖縄全戦没者追悼式を開催している。昨年は安倍晋三首相や衆参両院議長、沖縄戦の遺族ら約5100人が参列した。

 今年は、感染拡大で首相らの招待は見送られ、規模の縮小に伴って県は、会場を同じ公園内の「国立沖縄戦没者墓苑」に変更すると発表。これに対し、沖縄戦研究者ら県内有志が見直しを求める300人分の署名を集めて県に提出した。

 玉城知事は要請を受けた後、感染拡大が落ち着いてきたことを理由に場所を元に戻すことを発表。「どこでお祈りをしてもその思いは必ず御霊に届くと思う」と話しつつつ、「勉強不足だった」と述べた。県によると、国立墓苑を会場に選んだのは、少人数での式典にふさわしく、多くの人が集まれない場所であること、約18万の遺骨が納められていることが理由だったという。

 研究者らが問題視したのは…

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