宇都宮健児氏の主な公約 都知事選
荻原千明
宇都宮健児氏の主な公約
●医療体制を充実させ、補償の徹底でコロナ対策を抜本的に強化する
●都立・公社病院の質の低下につながる「独立行政法人化」を中止し、これまで以上に充実強化を図る
●カジノ誘致計画は中止する
「社会的・経済的弱者への思いは強い」
3度目の立候補。自分でもしぶといと思う。ただ、都知事選以外の選挙には出馬したことがない。「都政を変えたい」。コロナ禍で生活が脅かされる人が増えるなか、思いは強まった。
愛媛県の漁村に生まれ、開拓農家として大分・国東半島に移った。親に楽をさせたいと勉学に励み、東京大学に入って弁護士となった。原点は1970年代の終わり、サラ金問題と出会ったこと。自ら金融業者の店舗に行って交渉した。「代わりに金を返せ」といった電話が鳴りやまなかったが、債務者からの相談を受け続けた。
こうした活動から、2006年にグレーゾーン金利撤廃の法改正を実現。08年末には年越し派遣村の名誉村長を務め、その柔和な表情とともに全国に名前が知られるようになる。「社会的・経済的弱者のみなさんへの思いは強い」と自認する。政治に一番大事な要素だと思っている。(荻原千明)
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