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 ホストクラブが集まる新宿・歌舞伎町。なかでも草分け的存在であるクラブ「愛本店」が、建物の老朽化のため6月末で現店舗での営業を終える。豪華な装飾品にあふれ、テレビのロケに使われた店内を見てもらおうと、現在は日中にカフェとしても営業中だ。コロナ禍でホストクラブへの風当たりが強いなか、「歌舞伎町の文化遺産」の最後の姿をひと目見ようという人たちが足を運んでいる。

 「すごーい!」。6月13日の午後3時すぎ、愛本店の店内は、中年男性から若いカップルまで幅広い年代の男女が華やかな空間を満喫していた。土日限定でのカフェ営業で、5~6人のホストが案内役として出勤。席に座っての接客はしないが、飲み物を渡したり、写真撮影に応じたりしていた。

 初めて訪れたという女性(27)は「ホストクラブには二の足を踏んでいたけど、一度来てみたかった」と自前の一眼レフカメラで店内を撮影していた。男2人で足を運んだ会社員(32)は「ホストクラブに入れる一生に一度のチャンスかもと思って」。通常なら入店できない10代の若者の姿もあった。

 同店は1971年、「ホスト界の帝王」と呼ばれた愛田武氏(故人)が「女性専用クラブ」として開店した。都内にはそれまで、女性向けダンスクラブ内で、講師役の男性にチップを払ってお酒や会話を楽しめる店が数店舗あったが、同店は接客サービスに特化した「ホスト」という職業を確立。高度成長期に増えていた女性経営者らから人気を集めた。「日本一有名なクラブで働きたい」という若者が全国から集い、ピーク時には約300人のホストが所属した。後を追うように、歌舞伎町には多くの水商売の店が増え、日本有数の歓楽街に進化するきっかけとなった。

 ホール中央のシャンデリア、天…

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