拡大する写真・図版コロナウイルスのペーパークラフト。ウイルスには突起があり王冠のように見える。コロナの専門家でもある東京農工大の水谷哲也教授が作製。

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 「抗体検査」という言葉を最近よく聞きませんか? 新型コロナウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる検査です。厚生労働省も住民8千人を選んで検査を行い、「感染歴」がある人の数を発表しました。検査は民間の医療機関でも受けられますが、果たしてどこまで信じてよいのでしょう。抗体を調べることで、何がわかるのでしょう。探ってみました。

少なさ目立つ日本の抗体

 厚労省は16日、東京、大阪、宮城の住民約8千人に抗体検査を実施した結果を発表した。アボットとロシュという二つのメーカーの検査試薬で検査し、いずれのメーカーの試薬でも陽性と判断された人は東京は0・10%、大阪は0・17%、宮城は0・03%だった。

 この結果について、感染症に詳しい東京医大の濱田篤郎教授(渡航医学)は「いずれの地域も低いなという印象だ。欧米の抗体検査では10%程度が陽性という報告があるが、日本は大幅に低いことになる。感染者がそれだけ少ないということでもあり、この抗体陽性率だと、日本では、秋にも心配される第2波で感染者数が増える可能性がある」と話す。

 抗体とは、感染したあとにウイルスや細菌などに反応して体内にできるたんぱく質だ。血液検査でこれを調べれば、感染対策に生かせると期待する声もある。

カギ握る二つの抗体

 抗体にはいくつか種類があるが、新型コロナでは何をみているのか。

 よく使われる抗体検査では感染して早期にできる「IgM」と、その後にできる「IgG」という二つの抗体を見ている。

 慶応大学の竹馬俊介講師(免疫学)によると、一般に、ウイルスが体内に侵入した場合に、反応した免疫細胞(B細胞)の働きによって、まずIgM抗体がつくられる。その後、1週間ほどして、より強力で全身を巡るIgG抗体がつくられると考えられている。

 ウイルスの量が減るに従って抗…

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